電車の中で音楽を聞いているひとが沢山います。
これは、80年代初頭に日本がウォークマンというものを開発してからの傾向だそうです。
文化人類学者は、「外界に聞きたくない不快な音が沢山あり、現実から逃避するための防衛策だろう」と90年代には解明していましたが・・
なにはともあれ、ひとつ不思議なことが。
電車の中で音楽を聞いている人たちは、音を聞いているだろうはずなのに、だ〜れも体を動かさないことです。
きっと、音楽を聞いているのだから、こころは動いていると想像します。
でも、体がだ〜れも動いていない。
わたしは、意識的にiPodも購入せず、電車では音楽を聞かないようにしてきました。
でも、このごろ聞きたくなってきました。
電車に乗っている時間が前よりも長いこともあります。
でもiPodは購入する気が今はないので、とりあえず、昔使っていたCDプレーヤーを出してきました。
充電してちょっとイヤホンを耳に入れて聞いてみたら・・
大変。
体が動いてしまい、家の中で汗をかく始末
しかも大声で歌いながらだったから、近所のひとたちはきっと呆れていたことでしょう。
音なしで、わたしのわめく声だけがそこら辺り中に、あぁ、窓を閉めていたつもりだったのですが、振り返ったら開いていた・・・
でも、状況に気付いて自分に呆れて笑ったと同時に、電車の中で死んだような表情で、まったく動かない体で音楽を聞いている人たちの姿が目に浮かんで『あれ・・・?』と思ったのでした。
子どもだったら、音楽を聞いたら踊り出しちゃいます。
自然に笑えたり泣けて来たりします。
現代社会において大人になるってことは、こころと音楽と体が分離しちゃうってことか・・とふと気付きました。
なんにしても、普段から音楽を聞いて体を動かしていたら、ダンスクラスにきて太鼓の音を聞いてももう少し楽に動けるような気がします。
家で踊るのだから「正しいステップ」である必要はなく、ただ、思い思いに動くのです。
普段から音とこころと自分の体の動きに関わりがあることを体験的に知ることは、大切だと思います。
それに、とにかく好きな音楽でからだを動かすって気持のよいことです。
とりあえず、わたしの場合、きっときっと大人しく体を動かさずに電車の中で聞くなんてできないだろうから、もうしばらくは本でも読んでいよう。
音楽は家で聞くことにしよう・・と今のところは決めてますけど(笑)。
コメントありがとうございます。
もし、19日に来れましたら、ぜひ声をおかけくださいね
投稿情報: makouta | 2008年10 月14日 21:39
Makoutaさん、こんばんは。
いつもブログを楽しみに拝見しています、そしていろんな事について考え/気づかさせられています。
少し前になりますが、音と身体について書かれていた内容を興味深く読みました。私もI-Podを持ち歩き、たぶんあまり身体を動かさずに音楽を聴いているからです(笑)。
。私は、踊りには憧れつつ、自分には無理とずっと思ってきたのですが、Makoutaさんのおっしゃる通り、家の中だったら思い思いに踊れますね。
様々なプロジェクトが進行中でお忙しい日々を送っていらっしゃると思いますが、お身体には気をつけて、美味しい秋をお過ごし下さい
Africanではないのですが、これまで音楽のライブに行って心が揺さぶられる瞬間を体験したことがあります。でも、私はたいていじーっと聴き入ってしまうのです。セッションで隣にいた人に、「好きなようにリズムをとっていいのよ」と言われてしまったこともありました。なので、Makoutaさんの、「こころと音楽と身体が分離しちゃう。。。。」という言葉にドキッとしてしまいました。でも、最近知り合いの方が貸してくれた西アフリカの音楽のCDを聴いていたら、ゆったりしたリズムに合わせて思わず身体が動いていました
I-Podは満員の電車にいる時や、ちょっと落ち着かない音楽がかかってしまっている場所にいあわせた時などに、私は重宝しています。
来週のライブ、仕事の都合でまだ分からないのですが、本物の音楽&踊りを体験できる滅多にないチャンスなので、ぜひ足を運びたいと思っています
投稿情報: lotusspotter | 2008年10 月13日 22:57