この頃、あまりにも目まぐるしい日々で、落ち着きません。実際にやることが多いだけでなく、沢山の選択、そして難しい選択も迫られていて、睡眠不足で食欲もなく、足やお腹に蕁麻疹が出始めていました。コレではマズい・・と今日は休むことにして、夜まで一切のメールにも返事をせず、電話もおさえ、ぼんやりしました。けれど、ぼんやりって結構難しくて、頭はいろいろ考えているのです。あれこれあれこれ・・・体はソファに横になっていても、頭は全速力で走っているので、結局どこか休まっていません。
オヤジ(久しぶりの登場)が、とにかく外でメシを喰おう、というので出掛けました。お前等はわけのわからんことをグルグル考えるだけで、非生産的である、というのです。で、片手に、Pema Chodron の本を抱え、近所の中国人がやっている馴染みの料理屋にひとりで(頭の中はいっぱいいてかしましいのですが・・笑)でぶらぶら。Pema の本は読んでいるだけで落ち着きます。
『傷つくことは辛いし、たいていのひとは嫌がるけれど、自分と世界を知る大いなるチャンスだと知って受け入れること。』
『恐怖には全速力で向かってゆくこと。未知の世界は恐ろしいものだ。結果はわからない。しかし、逃げても、凍りついても、その先には答えはない』
おお、なんと明快な言葉の数々。けれど、なかなか難しい・・・う〜む。
蟹を食べながら考えたりして・・・。
戻ってきて、テレビを見てもなんだか頭に入らない。要するに、もう、頭がぱんぱんになっていて、どんなインフォメーションも入ってこないだけでなく、動きもしないのです。ガッチンゴッチン。で、ただぼんやりして休んでもこりゃ休まらないわ、と観念し、瞑想をすることにしました。ちょっと部屋を片付けて、洗い物をして。静かに、ただ座る。瞳はあけたまま、数メートル先に目を落とし、祖母の作ってくれた座禅用クッションにお尻を載せて、ただ、足を組んで座るだけです。そして、呼吸をすることに専念する。オヤジはこれ、大好きです。
でも、ただ座って、ただ呼吸する。これ、なかなか難しいものです。いろいろなことが頭をよぎり、気付いたらなにかを集中的に考えていて、全然ソファで横になっているのと変わらない状態になってたりすることもあります。でも、あ、と気付いてまた息に意識を持ってゆくのです。わたしは、いろいろなテクニックを教わったり読んだり試したりしていますが、とにかく、ただ座って息をすることだけに集中するというのは基本的であり、抜群のテクニックだと思います。人間の叡智です。
悩んでいることも、自分の情けないところも、状況もまったく変わりはしていませんが、とにかく、あぁ、もう大変!あたしって一体全体なんでこんな目にあうわけ、みたいな自己中心的な世界から抜け出すことができました。それで、このブログも書けるのですが・・・。
この混乱の時代を切り抜けるには、ダンス、音楽、創造すること、そして瞑想はとても大切だ、と多くの精神的リーダーたちが言っていますが、本当にそうだと思います。きっと瞑想しているときって、脳の温度がす〜〜っと下がるのだろう、と感じます。不安、焦り、興奮、恐怖、衝撃、いろいろな刺激で、現代人の脳はいつも熱くなっているような気がします。それをすっとおさめてくれる。瞑想をしよう、そうしよう。
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