実家に戻っています。福岡での滞在の様子をブログに書こうと思ったのですが、忙しくて書けず・・・かいつまんで書くと、毎日お昼から夜中まで働いていました。そして、中洲の美味しい屋台で食事をしたり、衣装を買いに行くので天神で買い物をしたり、典型的な博多の時間を送りました。終わったらヘトヘト・・・で、いつも診てもらっている治療師のところに行きました。なんと・・・!肝臓がめちゃくちゃになっていて、大変なのだそうです。このごろ疲れやすいし、じんましんは出るしおかしい、とは思っていたのですが・・・いやはや。
それで、少し実家でゆっくりしています。朝、少し重い頭と体を起こしたら、ゆっくり深呼吸して顔を洗い、階下に降りて玄米粥を火にかけたら、外に出て炉に火をつけます。その横で本を読みながらお湯が湧くのを待ち、シャワーを浴び、その後お粥を食べました。東京でも、シャワーを浴びるのに炉をくべるところ以外は、そう変わらないパターンですが、ここには、美しいものが沢山あります。鳥が鳴き、虫が鳴き、木々の梢のずれる音がし、風の音がします。自然の中で生きている実感があります。そして、ひとがいつも集うので、「あ~ひとりになりた~い!!」と思うことはあっても、寂しいことは決してありません。そして、時間の流れを感じることができます。
落ちてきた小さな小枝を集めていると、昔からひとはこうやって枝を集めて火を灯し、そこから風呂をわかしたり、料理をしたんだな~と感じます。山の中に入り、家で待つお母さんのために兄弟や近所の仲間と一緒に小枝を集めた子供たちの息吹が聞こえるようです。疲れやすいので、食事が終わったら二階に上がりました。(一階は人の出入りが激しいのが我が実家)、二階のトイレにあった本をふと手にしてみると、そこには素敵な言葉があちこちにありました。
その中でも特に、いいな、と思ったのは「ひとがあげられる一番のプレゼントは時間をあげることだ」という一文です。忙しい現代社会では、誰かが誰かに時間を割いてじっくりとつきあってあげるってことはなかなかできないでいます。その本の中には、イギリスに住む友人が、手作りの美しいカレンダーをクリスマスに送ってくれたことが書かれていました。ドイツに住んでいたとき、ルームメイトのベティーナが、家族と恋人に一編み一編み靴下を編んでいたのを思い出しました。あぁ、わたしもこころのこもった大切な時間を過ごしたいな、と思ったのでした。
燃える火の横で本を読む。二宮金次郎は、いつでも読書をしていたとしてたたえられていましたが、自然の中で読むのはなごむものです。
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