ボロボロ泣きました。
オバマ氏の圧勝記事を新聞で読み、改めて感動がわき起こり止まらなくなったのです。
周りを見渡すとだれも特には感動していない様子でした。
ちょっと戸惑いました。
けれど、夕方の混み合う新宿駅を歩きながら、そうだよね、もし、これがヨルダンで新しい大統領が選出された、とかだったらわたしも泣かないものね・・・
そっか、日本のひとにはアメリカは外国だ・・・と改めて思いました。
でも、アメリカ東北部のすべての州がオバマ氏を選出していました。
南北戦争のときに、奴隷制度に反対派だった地域です。
そしてわたしが、最初にアメリカで時間を過ごしたところです。
ニューハンプシャー州の紅葉、バーモント州の雪、メイン州の冬の海とロブスター、ロードアイランドのヨットレース、コネチカットの日々、そしてそこに住む「ヤンキー」と呼ばれるひとたち(ヤンキーとは、アメリカ東北部の捕鯨などを主に生業としていた、荒くれ者、反骨者の人々を指します。プロテスタント系のひとたちが多い。圧倒的に白人社会。)のことが思い出され、彼らが列をなして投票所へと向う姿が思い浮かばれ、新聞を読みながら胸がいっぱいになりました。
こうして書いているだけでも涙がまた出てきます。
また、黒人の友人たちの顔も思い浮かびました。
彼らのすべてが、親類縁者に白人に殺されたりリンチにあったりした経験がありました。
アメリカの奴隷の子孫は、みな同じような歴史を持っています。
彼らが今、どれだけの思いでいるか・・・。
胸の中でそっと抱きしめ、また涙を流しました。
わたしたちは、北朝鮮に拉致されたひとびとのことで胸を痛めています。
アフリカのひとびとは拉致され奴隷として長い間人間以下の生活を強いられてきました。
日本人も朝鮮人を多く拉致し、強制労働を強い、差別してきました。
人間は過ちをおかします。
でも、今度のオバマ氏の大統領選出で、過ちは勇気をもてば悔い改めることができる、と希望を与えられたような気がしています。
そして勇気とは、憎しみや復讐心でははく、信じるこころと愛と冷静な判断力のことなのだな・・と。
なんにせよ、わたしたちは歴史的大変化の時代を生きていることを実感します。
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