これは、母から送られてきた、年代物のお重。
このデザインにやられた・・。
いまにもこっちに向って飛んできそうな鶴と、風の匂いがする松。
こんな生命力のあるものが作れるひとは、きっと大地に根ざして生きていたひとだ。
鶴の姿を知り、冬の風の匂いを知るひとだ。
そう思った。
オバマ氏も心配し、多くのこころあるひとたちが心配してきた、工業化による人類の廃退。
安っぽいプラスチックの弁当箱は巷にいくらでもある。
けれどいまの日本に、こんなものが作れるひとがどれだけ残っているのだろう。
アフリカンダンスには、人間が自然とともに生きてきた叡智と生命の匂いがのこっているけれど、それもいつまで続くのか。
そして、わたしはどれほどそれを踊ることができるのか。
この重箱を送ってくれた母に感謝しながらも、なにか問いかけられたような気もした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・芸術家
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