ずっとアメリカにいたら、気付かずに大量の消費をしています。
そして、アメリカ人は紙を使うといったらありません。
ペーパーナプキン、ペーパータオル、ノートパッド、メモ、数々の契約書に資料・・・
久しぶりにアメリカに戻ったりすると、どんどん使うアメリカ人に驚かされます。
かく言うわたしも、いつだったか、随分むかし日本に一時帰国していたときに「アメリカ人ってそんなに紙使うんだ!?」って友人に避難の言葉を浴びて、憮然としたことがあります。
そう、マクドナルドに行ったときのこと。
この彼は、古くからの友人ですが、もう随分前からマクロビオティックをやったり、なにかと意識の高いひとでした。
紙を大量に使うアメリカ人になってしまった自分に気付かなかったわたしは、目の前のナプキンの山をみて、一瞬反省しました。
でも、またアメリカに戻って同じ生活をしていました。
その後も、ものが極端にないアフリカに行くたびに反省して、しばらくは無駄のない生活をするのでしたが、また、数ヶ月もすると戻っていました。
一旦ついてしまったクセというのはなかなか治らず、環境も変わらないですし、すぐに元に戻るのです。
そうやって、何年も過ごしていました。
それに、気付いたら最近は日本のひとも、紙を沢山使います。
特に、ティッシュ。
やたらと、なにかあるたびにティッシュが登場します。
ところで数ヶ月前、生活クラブで購入したティッシュボックスを見て、驚きました。
「この箱ひとつのティッシュはこれだけの樹が必要です。」と箱に数本の樹が描かれていたのです。
え〜〜〜!?
と仰け反りました。
わたしは元々自然児ですから、樹が何本、といわれた途端にリアリティを感じました。
これは、ヤバい。
紙はなるべく使わないようにしよう、そう決心しました。
それから、紙をほとんど使わないようになりました。
メモはすべて裏紙を使うし、鼻をかむのも手ぬぐい。
トイレットペーパーも使いません。
どうするかって?
水でまず流します。
そして、布で拭くのです。
アフリカのひとたちは、排泄後はみな水を使います。
でも、拭かないので、水がしたたり落ちて困ります。
きっと、彼女たちは上手に手で拭うのでしょうが、わたしは、どうも上手くできません。
それに、アフリカ人のように腰巻きだったり、暑い国だったりするといそれでも良いかも知れませんが、現代の日本の生活様式でトイレに行くたび股間から水をしたたらせていたら・・・マズいですよね(笑)。
それに、なにより気持悪いです。
で、拭くことにしたのです。
その布は毎晩眠る前と朝起きたときに手洗いします。
最初は抵抗がありました。
女王なんか「なぜ、わたくしがこんなことをしなくてはならないの?召使いは?」と抵抗するし
乙女は「なんか気持悪いし、不潔じゃない?」とおののくし、、、
でも、おやじさんが喝を入れてくれたのです。
人間は、口に入れるものばかりに気をとられ、排泄をないがしろにしてきた。
自分の糞尿くらい、自分の手で始末するのが人間の本来の筋だろう。
それに、なにが本当の不潔か思い出してみるがいい。
人間の体のなかで雑菌が一番多いのは、口の中だ。
そして、一番菌が少なくて、きれいに保たれなくてはならないのは、女性の膣の中だぞ。
それに、わたしも言ったのです。
現対人にアレルギーが多いのは、実は、糞尿を隔離したりして、人間をいろいろな菌から離してきたからなのよ。
実際に、人糞や家畜の糞と日常生活で触れる機会の多いひとたちは、現代でも花粉症になるひとは極端に少ないの。
それにね、紙で拭くから痔になりやすいのよ。
一番の問題は、自分の排泄機能を自分の手で丁寧に触ってあげないで、誰が触るの?
ウォッシュレットもいいかも知れないけれど、パックやお化粧は熱心にするのに、自分の性器や排泄器官は手できちんと洗わないというのは、人間として偏ってるわ。
性的にもバランスがおかしいんじゃないかしら・・・。
最近は、乙女も女王もなんにも言いません。
納得したのでしょう。
それに、実際、布のほうが紙より数倍気持いいのです(笑)。
最初はわたしも面倒に思うことも、洗うのを忘れてその日だけ紙を使うこともありましたが、今は慣れてきて生活の流れの一部になっています。
あなたもお試しになってみてはいかがでしょう?
毎週、数本の樹があなたの生活の変化によって守られるのです。
それに、自分が排泄に使う布がきれいに手洗いされて、冷たく乾燥した風の中に白く揺れるのを見ると、自然のサイクルの中で生きている実感が湧いてきて満たされ、さわやかな気分になりますよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おばさん
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