冬には冬の愉しみがあります。
ストープの上にコトコト鍋をかけるのもそのうちのひとつです。
今日は、チキンスープストックを作っています。
やっぱり少し風邪菌が体に残っているようで、睡眠不足も手伝って本調子ではありません。
こんなとき効くのが、この骨付きチキンと香味野菜で作るストック。
チキンと(今回は手羽先)切った野菜を鍋に投げ入れ、あとは何時間かストープの上に置いておくだけです。
ホントは大きな暖炉があって、外の景色を見ながら読書したり、鳥の声を聞いたりして、冬の冴え渡る風を感じながら大鍋で鳥のまるごとを・・っていうのが理想ですが、東京の狭いアパート生活ではこれがギリギリの贅沢です。
できあがったら、チキンはポン酢で熱々を食べ、スープにはお塩だけを入れてシンプルに食べます。
残りは、野菜を全部漉して冷蔵庫か冷凍庫でストックしておき、チキンだしとして料理に使います。
味の素や、化学調味料を使わなくても、これさえあれば・・・なにかと便利です。
コラーゲンもたっぷりで、滋養もいっぱい。
作家、宮本輝の自伝的小説の中に、幼少のころ体が弱くて死にかけたところ、お父さんが鳥を殺してまるごと野菜と煮てスープを作って飲ませてくれて助かったというくだりがあります。
わたしも幼少時は体が弱くてなんども死にかけているので、共感しながら読み、印象に残っています。
アメリカでは、風邪をひくとチキンスープを飲みます。
友人のアメリカ人と日本人のカップルは、彼女(アメリカ人)はニンニクと生姜は入れたがらず、彼(日本人で奄美出身)はニンニクも生姜も入れたがり、チキンスープストックをつくるたびに摩擦(?)を起こしていますが、ニンニクと生姜を入れるのは中華風で、入れないのが西洋風のようです。
宮本輝のお父さんバージョンもきっと入っていたように想像します。
わたしはどちらも好きですが、とりあえず、風邪には、はいっているほうが滋養に良さそうなので入れます。
今週末も寒くなるようです。
暖かくして美味しいもの食べて、みなさんもお元気で。
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入れているのは、生姜、ニンニク、人参、タマネギ、黒こしょうのまるごと、ローリエ、バセリ、そして手羽先です。
セロリやネギの切り端などもあれば、○。
冷蔵庫の掃除にもなりますし、野菜の切れ端が有効利用できるので良いです。
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