どうしても踊りたくなりました。毎日のようにNYで踊っていて、東京に戻って踊らなくなるなんて・・辛いことです。わたしにとって踊りは命綱。昨日はクラスを教えたので少し踊れましたが、今日もどうしても踊りたく・・・アブドゥ先生のクラスに伺わせていただきました。
行く前に行き付けの中華のお店で簡単に食事を済ませ、駅に向いました。気配を感じてふと空を見上げると、美しい、あれはなんというのでしょう。細い糸のような銀色の月が空にかかっていました。思わず「あぁ、奇麗!」と声を出してしまったら、隣りを歩いていた人たちが、次々に空を見上げて「あぁ、奇麗!」と言ったのです。なんだか、感動しました。やっぱり、日本にも周りに反応するひとがいるんだ・・、と。そして、本当にこころから思った言葉って通じるんだな・・と。
クラスは田町であり、迷いました。間違えて海のほうまで行き、新興住宅街に入ってしまいました。高層ビルが立ち並び、とても値段の高そうなマンションがズラリと並び、オシャレをしたひとたちが行き交っていました。この町出身の知りあいは「昔は舟問屋や海産物問屋の並ぶ下町だったのよ。最近は雰囲気が変わっちゃったけど・・」と言っていましたが、川の周りにはウッドデッキにがあったりして、近代的になっていました。新小岩からそう遠くはないところに、また違う現実があるのだな、と思いました。けれど、空には新小岩と同じ月が相変わらず美しくかかっていたのでした。
ダンスは楽しかったです。NYのように、スピード感があるわけでもなく、刺激的なダンサーがいるわけでもありません。でも、みんなそれぞれ一生懸命踊っていました。アブドゥさんは相変わらず軽快で、しかも丁寧に教えていました。そして、なんにしろ、踊れるってことだけでわたしは幸せなのです。
帰りに空を見上げたらもう月は沈んでいました。でも、なんだか、体が軽くなっていて嬉しくなりました。さきほど、ホホバオイルにラベンダーのエッセンシャルオイルを混ぜたものを髪に塗り栄養を与えました。砂漠に降る雨のように、髪に吸い込まれて行きました。きっと乾燥していたのですね・・・。今、ストーブの上で枇杷の葉を煎じています。少し本を読んだら、薬草風呂に入り、髪も奇麗にしようと思います。月は、牡牛座に入っています。音楽を聞いたり、踊ったり、体や美容のケアするのに良いときです。おかげで、これで日本時間に本当に戻れることでしょう。みなさんも良い夜が過ごせていますように。
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