このゴロ、オヤジと芸術家とアイツとかみんながなんだか張り切って、あれこれやるからあたしは疲れる・・。そりゃ、生きてるんだからいろいろやることはあるのは分る。でも、それだけじゃあたしは死ぬ。もう、なにがあってもあたしに時間をちょうだい、と頼んだら、夜の少しの時間を「ほら、あんたの時間よ」と、くれている。だから、映画を観る。本を読む。そして、肌の手入れをする。だって、もう、ずっとまともに鏡もみてなかったことに気付いたんだもの。オヤジなんか、そんなのどうでもいい。自分の顔なんてどうせ自分で見れるわけでもあるまいし、ほっとけ。なんて恐ろしいことをのたまう。「これでもあたしは乙女よ!」とあたしは言い返して、やっと、この前乳液を買いに行った。
考えてみたらもう何年も、顔に乳液も塗っていなかった。顔を洗わないで一日過ごすこともざらにあった。お陰で気付いたら・・特殊メイクでもしたんじゃないかってくらい、顔がカピカピひきつって皺だらけになっていたんだもの。オヤジは、人間年とりゃ皺くらいできるさ!とかうそぶくけれど、全然手入れをしないっていうのはまた話しが違うでしょ!とあたしは言い返した。それに、確かにあたしたち人間は自分の顔を一生見ることはできないけれど、愛するひとは「わたし」の顔を見るわけでしょう?この顔をみて、話しもすれば、キスもするわけでしょう?それに、潤いを自分に与えるのは大切。
魔女の話しだと、太陽が牡牛座に入ったとか。美と快楽の星座。これから牡牛の新月に向うことだし、ゆったりとした時間をもってこころと体が潤う時間を作るのは大切。この頃は、お肌のお手入れだけじゃなくって、こころのお手入れのために映画も観る。
この一週間で観たDVDはみんな良かった。『サラエボの花』『ツォッチィ』『題名のない子守唄』『I am not there』などなど。意識したわけじゃなかったし、さっと直感で選んだものばかりだったけれど、みんな良くて、しかも、違う国の映画だった。旧ユーゴスラビア、南アフリカ、イタリア、そしてアメリカの映画。全部、断然オススメ
テレビを観ていると、こころがこの頃のあたしの肌のようにカピカピに乾いてくる。お金と欲望と恐怖が渦巻いていて、なんだか強迫観念ばかりが強くなる。お金持ちにならなくっちゃ。芸能人みたいにきれいにならなくっちゃ。病気になるかもしれない。世の中には良くない人ばかりがいて、みんなが欺くことばかり考えていて、誰も信頼できない。生きてるってやっぱり暗いかも。そんな気分になる。
でも、世界中の映画を、魂の声をまっすぐにそして正直に表現する作品たちを観ると、砂漠に雨が降ってくるようにうるうるしてくる。涙が溢れてくる。あぁ、人間っていろいろだな、と思う。こころの底の底のほうがうずいて、胸がひらいてくる。なんだか自由になる。誰かを愛したくなる。そして勇気が湧いてくる。
オヤジはもうぐうぐう寝てるし、芸術家が「明日のリハのことを少し考えたいし、さっさとシャワーを浴びて寝よう、どうせあんたはまた肌のお手入れもしたいんでしょう」って言ってるから、ブログもこのへんにしておく。でも、いくらやることが沢山あっても、いくら生活があっても、あたしたち乙女は息を殺して生きちゃいけないと思う。自分に潤いを与えること。美を思うこと。愛すること。大切にしなくっちゃって思う。
天気の変化も激しくて体調を崩しているひとも多いみたいだから、みなさんも気をつけて。あ、おばさんも「台所の洗いものをしたいのよ。それに早く今夜は寝たいわ。」というので、はいはい、分りました〜。本日はここまで。あぁ、仕事もしないで、食事もしないで、わずらわしい世間もおばさんも芸術家もみんな忘れて、ずっと映画観て、本読んで、お肌のお手入れして、夢見て、恋して、あたしはあたしだけでいたいんだけど、そうもゆかないのが人間稼業なのよね・・・(笑)
Good night everyone and I wish all of you are having a night with peace and love.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・乙女
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