豚インフルエンザの話題でもちきりの昨今です。早く、このことについて書きたかったのですが、なにせ、もう、やることが満載で・・・まったく休暇などありません。7月までずっと走り続けることとなるでしょう。けれど、仕事が一段落したので、これから出掛ける前にちょっと書きたいと思います。
このインフルエンザに関しては、いろいろ思うことがありました。まずは、情報について。ものすごい勢いで情報が走り回っているのを感じます。この頃、強い不穏な風が外を吹いていて、気温の上下も激しく、おおくのひとが体力的に辛そうですが、それと同じ感じ。確か、数日前はメキシコの死者は150人と言われていました。150人とはかなりの数なので、いったいどういうことなのだろう、と思っていました。ところが,今日のお昼のニュースだと50弱くらいの人数になっていました。あれ?と思いました。ひゅーひゅー情報が吹き荒れていて、どれが本当に季節の風なのか分らない感じです。
数日前、この話題がニュースで持ち切りになりはじめたころ、わたしはネットで調べてみました。一体全体「豚インフルエンザ」ってなに?と思ったからです。そうすると、英語でも日本語でもでてくるのは、恐怖をあおるようなサイトばかり。WHO(世界保健機構)のHPも、見たのですが、イマイチ分りづらく、とうとうSwine Flu Wikipedia と英語で直接入力して調べたら、出てきました。Wikipediaにも、「現在この項目は更新され続けていますので、情報は変化します。ご注意ください」と書かれていましたが、一応、豚インフルエンザは「何か」という客観的な記事を見ることができました。
要するに、季節性インフルエンザのA型から派生したもの(またはそのファミリー)で、症状は一般的なインフルエンザと変わらない。高熱、全身の痛み、咳、喉の痛みなど、だそうです。そして、なぜ、豚に発生したのかハッキリした原因は分っていないが(最初に調べた日、確か4日前くらいは、鳥インフルエンザがうつったと書かれていましたが、翌日には、消されていました。)人間からもともと豚にうつったとも考えられる、と書かれていました。適切な処置をすれば、死亡率は高くなく、対処法も一般のインフルエンザと変わらない、とも書かれていました。
では、なぜ、こんなに大騒ぎになるのか・・・。季節性のインフルエンザで死亡しているひとは、日本でも年間1万人はいるとニュースで聞きました。でも、毎年「アメリカで何人死亡」とか「フィリピンで何人死亡」とかニュースにはなりません。(ちなみに、フィリピンでは70年代に豚インフルエンザがあったそうです)わたしもインフルエンザにかかったことがありますが、あれは辛いです。けれど、それほど大騒ぎにはなりませんでした。
ひとつは動物からうつる、ということに、恐怖を感じるのだと思います。しかも、食べる動物ですから。ずっと命を結構残忍な形でもらってきているから、なんだか仕返しされているような気にもなっているかも知れません。それから、未知のものへの恐れ。そして、多分、メキシコではこれまであまりインフルエンザってなかったんじゃないか。それが、いきなり発生したから医療関係者も慌てているのではないか、と。これはあくまでも推測ですが・・そしてそれが豚から発生したことに、なにか、大きな意味があるような気がするのです。そして、最後に、今は、モノと人の移動がかつてないほどの量とスピードと距離で起こっており、拡大の可能性がこれまでより高いことが懸念されいていると考えられます。
しかし、わたしは思うのです。地球は人口過多です。食料供給量を越えており、満足に食べられているのは、なんと全人口の20パーセントちょっとだと聞いています。戦争や貧富の差がたえないのは、人口過多が大きな原因のひとつと言われています。そしてもうひとつ、人口過多で恐ろしいのは、疫病による大量の死者が出る可能性が高いことです。いろいろな分野の学者たちが、このまま人口が増加し続ければそう遠くない将来、なんらかの疫病により、地球の人口が半減以上するようなことになるのではないか、と予測しています。いわゆる、自然淘汰です。
その「自然淘汰」への恐怖心がひとびとを慌てさせるのかもしれない、と思ったのです。誰も、自分が生き残る側になる、という保証はありません。それに、生き残っても、ゴロゴロと死体がころがるところで生きるのも辛いことでしょう。
あとは、恐怖が情報を生み出し、情報が恐怖を生み出す・・・。わたしはメキシコに行ったこともないし、メキシコに今いるわけではありませんので、なんとも言えませんが、街灯でマスクが配られている姿や、レストランがしまっている風景だけを繰り返しテレビ画面で見させられたら、どうしたってそれが「今のメキシコ」だと思ってしまいます。でも、同時に疑うのです。本当にそうだろうか。これは一部のひとたちの映像ではないだろうか。なんと言ってもメキシコは広い・・。それに感染者の人数を正確に把握するのだって、それこそ、それほどインターネットなどが普及していないだろうと思われる国では(メキシコは20パーセントの中に入っていない)、なかなか難しいだろう。だから、あまり情報に振り回されないようにしたいと思うのです。
もちろん、対策をとったり備えをすることは大切だと思います。日頃からの手洗いやうがいも大切でしょう。先日のニュースで小学1年生の女の子が「予防にはなにをしたらいいと思う?」というアナウンサーのインタビューに「元気に外で遊んで、楽しくしているのがいいと思う!」と言ったのには、拍手喝采でした が、免疫性を上げるには、笑顔でいるのが一番効果的である、というのは医学界でも証明されています。日頃からストレスをためず(病気の原因のほとんどはストレスだそうです)、菌がそのへん飛び回っても蹴散らすくらいに元気でいるくらいに努力するのも大切でしょう。そして、この新しい形のインフルエンザがどのようになってゆくのか、注意深く見守ることも大切だと思います。
けれど、なんと言ってもこれを「メッセージ」として受け取ることが大切だろうと、わたしは思います。
日本は「少子化対策」を声だかに叫んでいますが、それほど人口を増やして疫病の温床を作るよりは、自給力、とくに食料自給力を上げることに力を入れることが大切ですよ、と神さまがいっているとわたしには聞こえます。なぜか・・?日本は狭い島国でありながら、アメリカの半分も人口がいて、しかも、山林部が多く狭い平野部にひとが集中しており、人口密度の高い国です。これは、江戸の町が大火事になりやすかったのと同じで、どこかで災難が起きるとぱっと広がりやすいという可能性が高いということを現します。人口は減ってもいいけど、増えるのはちょっと危険だと思われます。次に、今回のインフルエンザは、日本人が多く食べる(イスラム圏のひとは笑っているかも知れません。だから、言わんこっちゃない。俺たちは何千年も前から、豚は食べてないのさって・・)豚という家畜から生まれています。食料を輸入で頼っていると、どこか外の国で問題が起きたとき、それを直接受けるのは、食べるほうです。遠い地で起こっていることは分りません。それを、体に入れるのですから、いろいろな意味でリスクは高いのです。
「水際対策」と言って、石破農林水産大臣が(このひとは、いつも大きな課題が降ってくるポストに就くようにできているようで・・)輸入される豚の検査を、各港でしていることを記者会見で発表していましたが「豚がくしゃみとか鼻水とかしてないか・・」と言うあたりは、笑ってしまいました。なんだか、あの強面で「豚がくしゃみ・・」っていうのがあまりにも可愛かったからです。それに豚って可愛いんですよね。しかも、無類の「きれい好き」。アメリカではペットとして室内で飼っているひとたちもいます。
話しはそれましたが、マクロビオティックのひとたちも、自分の身のまわりで出来たものを、季節にそって食べるのが一番いい、と言っていますし、アメリカ原住民も「自分の食べるもののやってくる畑には注意と愛を注げ、飲む水の源はきちんと知り、大切にせよ」と言っていますが、この国のいまの課題は人口を増やすことではなく、農や漁や森の生活に長けたひとたちを育成することに力を入れることですよ、自分たちの畑を耕しなさい・・・それが、健やかで幸福な生活への道ですよ、と、神さまのメッセージを豚が運んできたのだ、とわたしは感じています。
makoutaさん、こんにちは。
インフルエンザの発生から日が経ってきましたが、自分の中でなんだかよく分らなくなってきています・・・
友人の住むメキシコ北部では、今回のインフルエンザ菌は
存在しないのではないか?と人々は思い始めていると聞きました。
いずれにせよ、私も今回のインフルエンザはメッセージだと思います。
私にとっては衝撃の伴うものでしたが、自分がなおざりにしてきたことを考えなさいと問われているようです・・・
メッセージを受け取ること、自分で選択をしていくことというのは
改めて難しいことだなと今回感じました。
でも一瞬一瞬きちんと考えて選択していくことが大切ですね・・・
インフルエンザの流行は望みませんが、今回は良い勉強の
機会となりました・・・
今日はこちらは気持ちのいいお天気です。
東京もでしょうか?
素敵な一日を過ごされますように。
心を込めて。
うさ
投稿情報: うさ | 2009年5 月 2日 10:41