アメリカにソウルフードと呼ばれる料理があります。南部の奴隷黒人たちがもともとの発祥です。カラードグリーン(高菜のように緑の強い菜っ葉)、ヤム(オレンジ色の甘い芋)、フライドチキンやジャークドチキン、、、などなどが代表的ですが、味にはコクがあり、と〜っても美味しいです。その名もソウルフード、魂を満たす料理。
昨日、わたしは復活した後、ぶらぶらと近所を歩き、月を眺め、韓国料理屋でキムチを買い、DVD屋で映画を数本借りてきました。シンプルで美味しい食事をし、ゆっくりとベトナム映画を観ました。内容はちょっとピンと来ませんでしたが、東南アジアの空気感、美しい女性たち、流れる時間、そして美しい色彩にひたりました。
あぁ、ゆったりと高価でなくてもいいから美しいものに囲まれ、ひとの温もりの中で生きたいな、そう思いました。ちょうど、熱帯地方のようになっている今のこの東京の空気にぴったりで、こころ穏やかになりました。いつも、時間に追われ、トゲトゲ殺伐とした不安でいっぱいのところで生きていると、いつの間にかあちこちが傷んでしまいます。ベトナムの美しい風景に触れ、美しく歩く人たちに触れ、からだもこころも生き返ってくるのを感じました。今日もこれから忙しい一日が始まりますが、お陰でやる気がまた出てきています。
わたしたちを形作っているものは食べ物だけではなく、取り入れるものはすべて、魂の食べ物だと思います。それこそ体にまとう衣服、肌から取り入れる化粧品、耳から聞く音、目でみる景色、受け止める言葉、読む本や雑誌、なにげなく観るテレビ、、、すべてが。形になっていないものほど、魂に近づくような気がするので、意識を持つ必要があるな、と改めて思ったのでした。
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写真
一番上:電車からみた夕焼け。墨田区にて。ソウルフード 1
次:東アジア特有の赤。板橋にて。ソウルフード 2
一番下:奔走している間にあった40分の間に飲んだ、ほんとにホッとする美味しさの「ホットゆず」代官山のカフェ、green cafeにて。ソウルフード 3
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