西会館は小さな公民館です。
地元のひとたちが、カラオケ親睦会や長唄のお稽古やフラのお稽古、そしてときにはお葬式にも使う地域の会館です。
正直なところ、全然オシャレではありません。
時には、お線香の匂いがすることもあります(笑)
知名度もとっても低いです。
けれど、わたしがここを利用するのは、我が家から近いということもありますが、気に入っているからです
いつも使う部屋は、一階の板張りの部屋ですが南側に大きな窓があって縁側のようです。
晴れた昼間は陽が差し込んできます。
大きな銀杏の樹があり、その裏は誰かの家の庭で緑がうっそうとしています。
隅にはお地蔵さんもあります。
この辺りは、戦争で焼けてしまった地域です。
「子どもの平和を祈る地蔵」と書かれていますが、失われた多くの命を弔い、地域の子どもたちを守ろうという温かいまなざしが感じられます。
実際にこの地域の子どもたちは路上で遊びます。
バトミントンやサッカーやキャッチボールをしている姿をよく見かけます。
太鼓を叩いていると、音につられて近所の子どもが覗いたりします。
おばあさんやおじいさんも覗きます。
ひとと緑と交流のある、縁側的なその窓のある会館がわたしは好きです。
そして地域のひとたちが太鼓の音に対して寛容なのも気に入っていることのひとつです。
みんなうるさいなんて言わないで「がんばってるね〜」「いい趣味持ってるね」「まだ発表しないの?芸の道は厳しいね」「今日の音は良かったね」「がんばってください」と声をかけてくれます。
缶コーヒーをくれたおじさんもいます。(ホント 笑)
ひとびとが温かく迎え見守ってくれる環境で太鼓をたたき、踊りを踊るとこころが伸び伸びします。
下町に住んで良かったな、と思います。
最後に、一番良いのは床です。
いい具合にきしむのです。
そう、柔らかい。
これは、ダンスするときに足腰にとても良い状態です。
しかも、むやみに滑ったりもしません。
気に入っています。
日本で踊りやすい床を見つけるのは大変なことなのです。
地域の小さな西会館。
かなりイケてます。
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