日差しが強くなりましたね。東京地方はゴールデンウイークの後半はずっと高気圧に覆われて、晴れだそうです。素晴らしい!鎌倉の海に行きたいな〜、なんて思いますが、明日からわたしは東京を離れます。庭のつつじが満開になり、ジャスミンが香り高くなるその最中に・・あ〜、離れたくない!と思う気持ちと、もう、出てもいい、という気持ちが入り交じり、千々に乱れるこころであります。な〜んて言って、離れた途端にこんな気持ちも東京のこともすぐに忘れてしまうわたしなので、ワイワイ言ってみなさんを心配させるのはよしておきますが・・
明日からNYに戻ります。はずせない用事があります。ほんのちょっとしか行けません。戻って来てから、東京で社会復帰を本格的にするからです。でも怪我をしてから、初めての里帰り。と〜っても嬉しいのと同時に、ちょっと緊張もあります。怪我をしたのはNYだったしね。それに手術をしてもらった向こうの医者にも診てもらうので、なんと言われるか・・。けれど、こころをまっすぐにして行きたいと思っています。
昨夜、偶然テレビで面白いものをみました。NHKの番組でしたが、茂木健一郎という脳科学者が、脳の活用法を、100人の視聴者の質問に答えながら説いてゆく、というものでした。
茂木さん、なかなか面白かったです。そして、科学というのはやはり、宗教や精神社会と全く変わらないな、と思いました。科学は、精神性や哲学、または感覚を分りやすい数字やグラフに変えただけで、どちらが、優位であるとか、利便性が高いということはやはりない、と改めて思いました。
いろいろ参考になることや、興味深いことも番組内でありましたが、その中でも、特に宗教や哲学や精神性とも通じる面白いものがありました。
ある女性が「わたしは飽きやすい性質で、3年くらいすると異性や友だちに飽きてしまうという、困った性質を持っています。どうしたら良いでしょうか」と質問しました。
茂木さん、ばっさり行きました。
「あなたは、他人本位な性質ではありませんか。相手が自分に刺激を与えてくれることを望むから、飽きるのです。相手が変わる必要はありません。あなたが変わればいいのです。あなたが変化し続ければ、相手には無数の未知の世界があるのだから、それを発見してゆくことができます。」
というようなことを言いました。
思わず拍手してしまいました。
仏教や精神社会でも同じことを言っています。
前出のインド人の思想家、Deepak ChopraのSeven Spitirual Laws of Successにも・・
Access to your true essence will also give you insight into the mirror of relationship, because all relationship is a reflection of your relationship with yourself.
あなたの本質に触れることは、あなたの他人との関係性の本質を明らかにすることとなります。なぜなら、関係性というのは、あなたの自分自身との関係性を映しだすものだからです。
要するに・・・茂木さんはこう言ったのです。
「人に対して、すぐに飽きてしまったり退屈するというのは、あなた自身が変化することのない退屈な人なのです。」
よく、うちの旦那はケチだ!と文句言っている女性がいたりしますが、実は、自分がお金を失うことがとても怖いので、ケチな人としか一緒にいられないのか、自分自身がケチなのでケチな人といるとその人を批判することで自分が批判されなくてもいいのか、または、自分自身に大した価値がないと思っているので自分にお金をかけてくれる人と一緒になることができないか・・・
「合わせ鏡」というブログで以前にも似たようなことを書きました。相手と自分は互いを映し出す、一対の鏡だというふうなことを。なんにしろ、その人の内面性を映し出すものが関係性なのです。わたしも、このことにいつしか気付き愕然としたことがあります。そして、相手の悪口を言わないようにしました。だって、それって自分のことなんですから!
このことは、我が敬愛するベトナムの仏教家のhich Nhat Hanhも、アメリカ人女性でチベット仏教家のPema Chodronも、今話題になっているDalai Lama 14世も、その他多くの思想家/宗教家たちも言っています。まず、己を見よ、と。あるフランスの詩人が言ったそうです。
「ああ、すべてが変わった。いえ、周りは何一つ変わっていない。わたしが、すっかり変わってしまったのだ。」と。(これは、我が母からの受け売りですけど・・)
やはり、科学も精神社会も宗教も哲学もアプローチの仕方が違うだけで、結局は同じなのだな〜、と昨夜は感心しました。
古巣のNYに戻ってなにが映るのか・・なるべくこころににくもりのないよう、行ってきたいと思います。
みなさんも、素晴らしい Holiday Season をお過ごしください。
Ciao
Makouta
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