ごうごうと風が唸っている。今朝はまだ明るくなる前から目が覚めている。瞑想をしたり、日記を書いたり、外の音を聞いたりして過ごしていた。雨がおさまって来たら、鳥が鳴き始めた。するとごうごうと風が鳴る音が強くなって来た。
この1ヶ月の間に多大な死者が地球上で出た。何万人という人々の命があっという間に消え、まだ、瓦礫の下にいる人たちもいれば、サイクロンで被害にあったまま、二次災害にあって死んで行く人たちもいる。彼らの魂がこの風になってごうごうとうねっているのかも知れない。今日は、もう少しで、サソリ座の満月に入る。わたしは、これから、家中のクリスタルを塩水につけ、外に出すつもりである。浄化するのだ。NYで新たに入手したものもあるから、数が増えた。
この風の音は、生き残った者たちへのメッセージだろうとわたしは思う。中国政府への不満を声高に叫ぶ中国の人もいれば、それを集中的に報道する日本のメディアもある。ただ、泣き崩れる人もいれば、せっかく救助活動をしに行っても、3日で帰って来る日本の救助隊もいる。募金をする人もいれば、現地に歩いて向う人もいる。そして関係ないそぶりをする人もいれば、これを政治やビジネスのチャンスと思う人もいるだろう。
死と生を繰り返す生命だが、人間は生きている間が人間である。死を目の前にし、崩壊を経験し、それでもまだ命の続いている限りは生きなくてはならない。どう生きるか。どう未来へ繋ぐか。ひかりはどこにあるのか。なにが生きており、なにが死に絶えようとしており、なにがもう死んでしまったものなのか。真実はどこにあるのか。わたしたちはなんの終わりに来ているのか。そしてあらたな始まりはどこか。
風はわたしたちに「問いなさい」と語りかけているように思える。そして、それでも問わないものには、否が応でもその答えを、力づくで自然は、そして星星はわたしたちに見せることだろう。そんな予感がする、サソリ座の月の朝である。
コメント