この日記帳は、今回NYで購入してきたものだ。クジャクが奇麗で、黒というのが気に入って買った。EAST WEST LIVINGという、スピリチュアル系の本屋で入手した。この本屋は、昔からある本屋で、以前はインド人のおじさんが経営していた。一階が本屋で、上がヨガ道場やアユールベーダの診療所になっていた。けれど、このおじさんはインドに帰ってしまったので、アメリカ系の人が権利を買い取って、なんだかこぎれいな店にしてしまった。ちょっと商業主義な感じが強くなって、わたしは気に入らないけれど(苦笑)、結構混雑していた。 やはり、精神性への要求は高くなっているのだろう。
日記を書くのは、自分と向き合うのにとても良い方法のひとつだ。わたしは、ブログを書くより日記をまず書くことで自分と向き合う。ブログは外への発信だが、日記は内側へ向う。日記は自分との対話だ。今の、まやかし自由の社会においては、周りからの期待、社会的地位、規則にがんじがらめになっていて、本当の自分の気持ちを、自分でさえ分らなくなることが多い。そうして、どんどん自分がすり減って真実を見失って行く。妙な自意識過剰にもなる。そんな中、日記はいい。
不安な気持ちだとそれを書き記す。そして、なぜそんな気持ちなるのか考えてみる。印象的な夢を見たら、それを書く。その時は、意味が分らなくても、しばらくすると分ってくることもある。時には10年くらいしてから分ることもある。そうやって、自分を慰めるだけではなく、本当の自分を知って行く足がかりにもなる。
文章を書くのが苦手な人もいるだろう。でも、上手に書く必要はない。有名人でもないのだから、公開される可能性はとても低いわけだし、人に見られるのが嫌だったら、死ぬ前に燃やせばいい。突然死んじゃったらどうするか、って?死んじゃったらなにも気にすることはないのだから、それはそれでいいだろう。それに、人に見せるのが恥ずかしいくらい下手でおもしろくない文章だったら誰も読まないから気にすることはない(笑)。大切なのは、自分の気持ちだ。自分と向き合い、こころを鎮め、そのありかを確かめるのがポイントであって、文豪になるのが目的ではない。
コンピュータ−で書く人も多くなっているけれど、やはり、手で書くのが良いと思う。五感を使うとなお一層自分のこころに近づける。文字を書くのが大の苦手のこのわたしでさえそう感じるのだから、信憑性が高い(笑)。お勧めである。
少し早めに起きて、鳥の声を聞きながら書いたりするとなおいい。特に今の季節は蚊もいないし、いい。今朝は、ベッドの上で、窓を開け、激しい雨の音を聞きながら書いた。
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