こちらに来て、歩いています。別に、歩こうと思って歩くわけではありませんが、つい歩きます。そして、気付きました。この街は人が歩きやすいようにできているって。初めて先日気付いたのですが、こちらの歩道は日本の車道よりも広い!もちろん、幹線道路ほどは広くありませんが、東京や田舎の一般の道と同じくらい、またはそれよりも広いのです。車の通る道の2/3くらいの広さがすべての道路で歩道に割り当てられているのです。
週末になると、混み合うところもありますが、歩くのにストレスを感じません。日本だと歩いていても車や自転車がつっこんでくるんじゃないか、といつもストレスが高くわたしは日本で歩くのは嫌いです。それは、田舎も都会も同じです。計画的に道路が作られていないのもあると思いますが、経済と効率至上主義で、車が最優先にされているからだと思います。日本の人たちは足腰が弱いな〜と思ってみていましたが、歩かないのが最大の理由ではないか、とふと思いました。
こちらに来たら、一日に気付いたら平均で2時間くらいは歩いています。初日はそれで足がだるかったくらい。いかに東京で歩いていなかったかに気付かされました。
四国を歩いているときに、80才というおじいさんに出会いました。東京の出身のかたで、歩き遍路をしていました。とても80才とは思えない元気なかたでした。彼は、言っていました。人は歩かなさすぎる。階段も使わないし、普段からどこにゆくのも車や交通機関を使うから足腰が弱くなる。僕は、どこに行くのにも歩くし、駅でもエスカレーターは決して使わない。あれは、老化促進機械だ。
80才の元気な人が言うと説得力がある、と元気な姿に感心し安心ました。NYの地下鉄の駅には、エスカレーターはほとんどありません。病気の人や大荷物の人がエレベーターを使うだけで、一般の人はみな階段を使います。
足は第二の心臓と言いますが、感受性でもあると思います。心臓は感受性の臓器だからです。人間は歩くという基本行為を生活の中でしなくなったら、健康だけではなく、大切なものを失うのではないか、と感じているところです。
昨日からお天気が回復し、とても気持ちの良い日が続くそうです。街の緑と花がきれいです。今日も沢山歩くことになりそうですが、楽しく過ごせそうです。
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