到着しました。
気づいたらまたNYです。
なんて、気軽に言いたいのですが、今回は、個人的に経済難のためと、全体にオイル高騰のあおりとシーズンのせいか、チケット代が軒並み高くなっているため、安いチケットを探して来たら、、、途中で乗り換えなくてはならず、長旅になった上、中継地点のデトロイトで、バッグを紛失しそうになり慌てました。
あらま~、と自分に呆れるやら、笑えるやら、焦るやら。
アメリカに着いた途端に気の緩んだ自分に気づきました。
飛行機に乗るときって、チェックインして預ける荷物と機内持ち込み手荷物があります。
わたしは、今回短い旅なので、機内持ち込み荷物だけにしました。
小さなスーツケースにダンス着も、お金も、パスポートも、着替えも、歯ブラシも全部入れて持っていました。
ところが、そのスーツケースを失ってしまい、気づいたら、わたしの手にはチケット一枚。
ほかはなんにもなかったのです
デトロイトで乗り換えるとき、少しぼんやりしてしまい、機内持ち込み荷物を、チェックインのベルトコンベヤーに載せてしまっったのです。
おじさんに、ほい、載せるよ~って言われて、つい、荷物検査と思い込み、渡しちゃったのです。
そしたら、ひゅ~んって吸い込まれていって、どこからも出てこない。
あれ、、、どこから出るの?って聞いたら、どこからも出てこないよ。
君の行き先は?
NY。
そう、じゃ、NYの空港で引取りさ。
え、、、荷物のチェックインしてないから、行き先を知らせるタグも何にもついてないんだけれど、、、
で、騒ぎになり、荷物係りの部署まで行き事情を説明したのでした。
結局、行き先の書かれていないわたしの荷物は、大きな空港の中をぐるぐる回って、戻ってくるだろうと言われ、じ~っと辛抱して待つことになりました。
小さなスーツケースは、デトロイト空港の中を一周して戻ってきたのです。
その時間、小一時間。
いや、参りましたね、、、。
荷物係のお姉さんに、出てこない場合もたまにある、と聞かされていたので、、、
ホントに出てくるかしら、
間違えてどこかの飛行機に乗せられてるんじゃないかしら、
誰かが自分の荷物と間違えて持って行っちゃわないかしら、
頭をめぐりました。
もし戻ってこなかったら、日本大使館に改めてパスポート作ってもらって、あ、永住権も再発行で、とりあえず、日本には1ヶ月は戻れないな、、、とぼんやり、ミントティを飲みながら待っていたのです。
でも、どこか落ち着いていたのは、お遍路などして、人生に結局のところ、どうしようもないことなんて、不治の病と、他人のこころと、死くらいしかない、ってことがわかったからだと思います。
失いたくないものがたくさん入っていたスーツケース(お遍路の途中でいただいたお札や、クリスタルや、日記張など)でした。
でも、もし、戻ってこなかったら、それは神様の望んでいることだから、とりあえず、健康で、NY行きのチケットは手にあるし、キャッシュカードもあるのだから、いいか、と思ったのです。
NYに滞在しなくてはならなくなったら、働いたり、踊ったりすればいい、と漠然と思ったのです。
まだ生きてるし、息もしてるから、、それなりになんとかなるだろう、と。
これまで瞑想したり、お遍路したり、お説教聴いてきたりしてきたけれど、その意味が分かっているか、生きると死ぬの意味がわかっているか試されるときってこんなときなんだな、と曇り勝ちのデトロイトの空を見ながら思ったのでした。
生きているといろいろある。
自分で失敗するときもあるし、思わぬ天候の変化に見舞われることもあるし(実際、デトロイトで嵐が来て、飛行機がすぐに飛ばなかった。)、誰かに傷つくこともあるし、傷つけてしまうこともある。
気づいたら、本当に裸一貫に近い状態になっていることもある、、、。
でも、生きているんだな、いろいろ続くんだな、と思ったのです。
死んだ状態の記憶がないから、死んだらなんにもないかどうかは分からないけれど(笑)、とりあえず、存在するかぎりは、いろいろなことがあるな~、と。
荷物も無事戻ってきて、嵐も通り抜けて、やっとたどりついたニューヨーク。
着いたら、なぜかみ~んな優しかった。
バス代の小銭がなくて困ったな~と思っていたら、めぐんでくれたお姉さんもいたし、タクシーに乗ろうかな、と迷っていたら、「行き先はどこ?それだったらこっちのほうが断然いいよ」と、安くて早い方法をわざわざ教えに来てくれた兄さんもいました。
空を見上げたら、美しい三日月がありました。
「おかえり」と言われたようでした。
今わたしの頭上には真っ青な空がありますが、あの月は、今頃日本のみんなを照らしていることでしょう。
マクタさん!お久しぶり!
otoです!
荷物無事手元に届き本当に良かったですね!
私は少し環境がかわり生きてます!
まだ引き続き安住の地には辿り着かぬotoですが、少しずつは進んでるのかな?という所です。
多分今あたしが抱えてる案件は長いスパンで取り組まないといけないのか、強行突破がよいのか…
大胆な割りに優柔不断な私なんです。
私の言葉で大切な人を振り回してしまってる…
全部を一度に解決するのは難しいのか
勇気がないのか、間違った勇気なのか…
結局同じ所をぐるぐる。
最近夜のお散歩が日課になってきてます。鈴虫の鳴く舗道をチャリンコ自転車でフラリ。何もない街だけど味わい深くちょっとミステリアスな昭和な感じが残ってる街です。
畑に囲まれた田舎に今います。
田舎は人が凄く温かいです。そして面白いです!人間らしいというのかな。
こんなにも人間が住んでる所で違うのか…と唖然とする程です。
同じ日本で東京にもすぐアクセスできる田舎なのにと。
なんて私事…すいませんf^_^;
マクタさんもNY楽しんでまたお話聞かせてください。
ではお気をつけて(^∇^)v
投稿情報: oto | 2008年9 月 5日 21:05