みました。
第一回。
あらすじは、脚本家の倉本聰さんのインタビューを新聞で読んでいたのですでに知っていました。
でも、見るとやはり違うものです。
映像がきれいでした。
珍しくお金と時間をきちんとかけたドラマだな、というのが最初の印象で、ストーリーの構成がしっかりしている、というのが次の印象でした。
そして、キャストが豪華です。
子役から緒形拳さんまで、良い俳優が揃っています。
最初のシーンに大滝秀治さんと緒形拳さんが出てきたとき、なるほど、と納得しました。
主役の中井貴一さんにいたっては、ちょっとした笑顔がセクシーで『あぁ・・・』とため息をひとりでついてしまったわたしです(笑)。
あんなふうにさりげなくカメラの前で笑うっていうのは、できそうでなかなかできることではありません。
そして、緒方さんが出てくるたびに胸が少しうずきました。
なんにしろ、久しぶりに「こころある」しっかりした日本のテレビドラマが見れた、というのが全体の印象です。
さすがに、倉本さんが最後の覚悟をかけたものだな、と思わされました。
この作品のテーマは「最後に還るところ」だそうです。(作品の公式HP)
死期を悟った人間が、死に場所に選ぶ場所。
わたしは・・・実は今のところ、どこでもいい、と思っています。
このことについては、随分まえから考えていました。
海外に住む人間というのは、そういうことに敏感ですし、考えるものです。
自分が生きる場所を自分で選ぶ、という意識がハッキリしているからです。
自然と死ぬ場所についても考えます。
砂漠の真ん中で死ぬ自分や、交通事故でマンハッタンで死ぬ自分や、飛行機事故でアラスカの原野に飛び散る自分、いろいろ想像したことがあります。
随分若いころは、愛するひとが傍にいればどこでもいい、とロマンチックに考えていました。
ところがだんだん、愛するひとを遺すとそれも可哀想だ、と思うようになり考えを改めました。
神に任せよう。
これが結論でした。
今のところ、これは変わっていません。
ただ、いたずらに生きたり、延命だけを考えて本当に生きることができなくなるよりは、思いっきり生きて、思いっきりよく死にたい、というのが願いです。
そしてなるべく平和に死にたいと思います。
場所は、きっとそのとき分るような気がします。
でも、今、死病の宣告をされたら・・・
そうですね、やはり、緒形拳さんのように、最後まで自分のやることをやって死にたいと思います。
ただ、家族と愛するひとには別れの挨拶をしたいとは思います。
あなたは、どう思いますか。
コメント