久しぶりにこのスーパー、Fairaway に行きました。学生のころ、このエリア(アッパーウエストサイド)に住んでいたことがあり、よく通いました。最初の就職もすぐこの近くでした。セントラルパークが近く、多くのアーティストが住む界隈でもあります。
それにしても圧倒的な品揃えに呆然としそうになりました。ひゃ〜、やっぱりこの国は農業国だった・・・と思い出したのです。写真では分りにくいかも知れませんが、ここに映っているひとたちはみな180センチ以上あるひとたちです。2メートル以上の高さまで野菜や果物がズラリなのです。
アメリカと言えば、工業国のイメージが強いのですが、圧倒的に農業の力が強いのが実情です。日本の大豆やとうもろこしの多くがアメリカからの輸入に頼っています。国土が日本の何十倍もあって、日本のように傾斜が急な山間部ばかりではありません。しかも、それに対して人口が日本の2、5倍くらいしかいないので、とにかく余裕があります。
日本がアメリカと戦争しても勝ち目がないというのは、工業的または科学技術的の優劣または核を持っているかいないか以前に、国土の広さと資源の圧倒的な違いがあるので、最初から勝ち目はないのです。人間は食べ物がまずないと生きて行けませんし、先の大戦で日本が苦労したのは、戦争に働き手を取られ田や畑を耕すひとが減り、急激に生産力が落ちたためです。とにかく、現代の日本は自給力が低いので、なんとしても、まず農を根底から見直す必要性があるとつくづくおもいます。たとえ国際的に孤立したとしても、自給できていればなにも怖いものはありませんし、他国に頼っていると、どうしても政治的に相手におもねることとなり、きちんとした国際政治の立場がとれないこととなるでしょう。
それにしても、NYは真冬でもフロリダやカルフォルニア南部は暖かく、1年中ビニールハウスなんかしなくても、ストーブをがんがん焚いてトマトを育てなくてもどこかでなにかが育っているこの国。あまり、追従して真似しても意味はないと思います。すればするほど、日本はアメリカの傘の下から離れることはできなくなるでしょう。日本には日本の、古来からの素晴らしい食文化と知恵と工夫があるので、外来種の季節外れの野菜ばかり燃料を使って無理して栽培するよりも、日本の食べ物、そして先代たちの知恵をもう一度見返すことのほうが大切ではないか、とこの圧倒的な食べ物をみて改めて思ったのです。
ところで、先日ラジオでNYのひとびとは相変わらず肥満気味で、それに係る病気が多いという統計が出ているので厚生省は対策を考えている、と言っていましたが、これだけ食べれば・・・
色とりどりの柑橘類。いろいろな種類がある。みんなそれぞれ美味。けど、これを積み上げるのも大変だな〜と毎度思うわたしでした。あ、それから、5 for $1とは、5つで1ドルです。そう、安い。日本が住みにくいのは、生活必需品の価格が高いからというのもあります。もうすこし、庶民に友好的な国であれるといいと思うのですが・・。
大好きな漬け物コーナー。乾燥トマト、オリーブ、キュウリ、ペッパーなど並んでいます。イタリア産のものも混じっていました。
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