この地球上には、最初から「地球人」だった人と、宇宙からきた「宇宙人」と二種類いる、というのが一部のスピリチュアルな人たちの説です。一方で、ある人たちは、地球自体が(星はみなそうですが)宇宙の塵が集まってできたもので、そこに生まれた生命体のひとつが人間なので、地球の人間はもともとみな宇宙人だ、という説もあります。わたしは、実感としては、前者が正しいような気がします。この人は、どうも地球人だよな〜という人と、いや、この人は宇宙人だ・・というのが別れるからです。宇宙人のほうが圧倒的に少ないですけどね。ちなみに、わたしは宇宙人だそうです。これも実は納得。他の星の記憶もあるし、宇宙のことを考えると、ものすごく安心するからです。それに、地球がそれほど美しいとも、地球だけがふるさとなんて実感として思えないからです。な〜んでこの星はこんなに青いんだ・・って感じがするのです(笑)。それに地球、地球って大騒ぎするけれど、ここが唯一の星ってわけでもないのにな〜、などとしょっちゅう考えています。白い目で見られそうなので、黙ってますけど・・
シェイクスピアが「星がダンスをした。そしてその星の元に我は生まれた」と書いたそうですが、人はみな、その人の星を持って生まれています。そして、上のどちらの説が正しいかは別にしても、この宇宙に棲んでいる限りは、地球人であろうと、宇宙人であろうと、宇宙のエネルギ−の影響を受けながら生活しているわけです。
破壊と死と再生の星である、冥王星と天王星が、構造を現す星の土星とTの字を作り、多くの破壊と再生が起こるだろう、と予想されていました。これは、個人的にも地球的なレベルでも起こるとされていましたが、本当にその通りになっています。
そして今回のサソリ座の2回の満月を象徴するような出来事が多く起きています。わたしの周りの個人レベルでも、中国やミャンマーやアメリカの天災を含めた地球規模でも。わたしは、今年は月がサソリ座に支配されていますので(毎年、その人を支配する星は違う。これを、Solar Return Chartと呼ぶ。)心身ともに、非常に影響を受けました。死と再生が繰り返し起こったのです。四国に行ったり、NYに戻ったり、大忙しでもありました。そしてそのたびに深くなにかを感じました。
ところで、昨日、東京の調布市で、第二次世界大戦のときのアメリカ軍の不発弾が処理されました。地中深くに埋まっていた不発弾をどうやって見つけたのか、そのことについてはニュースも新聞も触れていないので分りません。しかし、住人1万人以上が避難しなくてはならないような大きな1トン爆弾だったそうです。それが、掘り返されて、撤廃されたようです。
人間のこころのなかにも、不発の爆弾を抱えていることがあります。自分の言いたいこともなかなか言わない今の日本社会においては、不発弾を抱えた人は多いと思います。それを見るのにちょうど良いのがこの時期です。放っておくと、いつかなにかに触れて爆発することでしょう。その時は、自爆なのできっと苦しいことでしょう。そうならないよう、今、向かい合うのが良いと思います。見るのは怖いかもしれませんが、サソリ座の満月は、処理する良いチャンスです。また、自分の中にある爆弾を見つけることは、成長への足がかりともなります。
今朝の朝刊で、急成長を遂げた、ある会社の女性副社長の談話が載っていました。「わたしって独りよがりなんだ。それを認めたら人が動いた。」自分の中にある、傷や欠点や盲点、そして不発弾を知ることは、怖くもあり嫌なことですが、そこには大きなヒントとメッセージがこめられているのです。
調布で不発弾が発見されたことで、年寄りたちが戦争中のことを思い出して話しをしたそうです。これは、ある意味平和への貢献ともなっています。汚いものや怖いものを見ることは、その先に希望を見いだすことでもあります。
明日のサソリ座の満月は、29°の最後の角度ちかくの満月で、そのあとすぐに月は射手座に入ります。トンネルの最後のところにいるようなものです。
忘れてはならないのは「再生」のほうの二文字です。破壊のあとには再生があり、創造のあとにはかならず破壊が来ます。サイクルです。けれど人間は、暗いものに惹かれるところがあるようで、つい、破壊のほうにばかり目が行き、恐怖にひきずられるところがあります。そして、頭を上げればひかりが射していてもそれに気付かないこともあります。
中国で大きな地震があり、被害ばかりが報道されがちですが、数千人の中国人のボランティアが即時に集まったことや、被災しなかった他の地域の都市部で、寄付するために高級なテントがどんどん売れていることや、国中からお金が集まっていることもときどき報道されています。この災難で、中国人のこころにひかりがともっているかのように見えます。そして、世界の人たちの、手を差し伸べたい、という暖かいこころも見えます。
闇を見つめるのは、ひかりを知るためです。闇に溺れるためではありません。努力はしなくてはならないでしょう。忍耐も必要でしょう。けれど、永遠に闇に呑まれないためには、今、闇を見つめ、ひかりへと向う準備をする必要があります。わたしたちは、みな星の子です。そして、ひかりの子です。真にそれを知るものが、明日を生きるものとなるのでしょう。そして、闇を見つめ、知る勇気を持つものだけが、ひかりを知ることができるのです。
明日のサソリ座の満月に、あなたはどんな闇とひかりを見るでしょうか。
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