起きてみたら、さんさんと陽が射していて気持の良い日です。
こういう乾いた気持のよい秋の日和をアメリカでは、インディアンサマーと呼びます。
けれど、起きて時計をみたら、な〜んと午後12時でした
朝の4時まで友人と長話をしてしまっていました。
なんだか、泣けて来て仕方なかったのです。
自分でも気持の処理に困っていました。
なぜだろう・・・
生理が近いことも分りましたが、どうもそれだけではなさそうです。
今朝目を覚ました時も、ズキンとこころがしたからです。
まるで失恋をした時のようでした。
なにかを失って、誰か大切なひとが死んでしまって、大切な何かが見つけられなくなったとき・・・朝目を覚ますと、その不在のこころの痛みと同時に目を覚ますことがあります。
あれ・・・?と思いました。
特別なにかを失ったわけでもないのに、ここまで哀しいなんて・・。
でも、気持にまかせて、しばらくベッドの中で泣いていました。
そうして、なにに泣いているのか、を考えました。
やはり、わたしにとって、日本とアメリカの間を行き来することは、精神的にストレスが大きいようです。
二つの極端にちがう文化。
その間を行き来すると、混乱するのです。
そして、このところクーラ先生がいらっしゃていて、日本にいながら気持が10年前のNYにいるような、けれど、そうでもないような。
いろいろな現実が自分の中でないまぜになっていて、大混乱をきたしていたようです。
自分が誰か、自分がどこにたっているのか、そして、自分のダンスとリズムはなにを奏でているのか・・・
それを見失いそうになっていたようです。
失っていたのは、自分の中のリズム。
そして辛いのは、愛するひとが傍にいないこと。
ひとの温もりが欲しいのもあると思います。
東京にいると、沢山のひとがいるのに、なぜかひとの数だけ孤独になるのです。
「壊れる日本人」*という本を今読んでいますが、80年代以降、日本はIT産業が盛んになりケータイとネットでひとが接触をするようになり、ますますひととひとの間の溝が深まり、こころの崩壊が始まっている、というふうなことが書かれていますが、確かに・・・と思ってしまいます。
疑心暗鬼になり、目を見て話しをしなくなり、他人も自分も信用しなくなり、肌と肌を触れ合うことが少なくなり、こころがどんどん荒んで行く感じ・・・ひとと話していても、接していても、ひしひしと感じるのです。
そして、アフリカの熱い、まっすぐな太鼓と踊りに触れると、その強烈な人間的な温もりゆえに己を取り巻く闇がますます深く感じられ、孤独なこころの大砂漠の東京の中で、自分がどこに立っているのか見失いそうになってしまうのだな、と思いました。
闇の存在は否定できない、けれど、まっすぐにひかりに向って歩いた行きたい。
少なくとも、その勇気を持ちたい。
リビングにさんさんと差し込む秋の日差しを見て、そう思いました。
今日は、折しも素晴らしい秋日和なので、おばさんに活躍してもらい散らかり放題に散らかっている部屋を片付け、家の中を整理し、こころも整理して、美味しい食事でも作って、リセットしようと思います。
自分のリズム、ダンスを持ち続けるために・・・
明日からまた慌ただしい日々が始まります。
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上の2枚の写真は、ケータイで撮ったクーラ先生のダンスクラスで演奏する、セネガルとギニアのアーティストたち。
やっぱり、体を使い、手で叩く太鼓の音にまさる勇気の元とセクシーさっていうのはないな、と思います。
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*『壊れる日本人』ケータイ・ネット依存症への告別
柳田邦男 新潮文庫 2007年
自分のリズム。
とても大切と思います。
私は多分長い間自分リズムを気持ちよく刻む事が出来てなかったと思います。
今は少しずつ自分のリズムを取り戻し自分はここ、このリズムが私らしいってわかってきたように思います。
リズムを乱される時と言うのは大体他者によってだと思います。
私は自分より相手を想いすぎて、自分を見失ってしまってた事が多かったように思います。ただの偽善者です。
その結果自分のリズムとは何かすら分からず日々モンモンとして生きていたように思いました。
自分の気持ちを大切に出来てなかったのです。
そしてアフリカの音楽、ドゥンドゥン、サンバン、ケンケニ、ジャンベ。太鼓のアンサンブル。私は太鼓を始めてまず勉強になった事は自己主張もしつつ、自分のリズムをキープしつつ、全体の和も考え、皆が気持ちよく楽しいリズムを刻む。という事です。太鼓を通じて精神も鍛えられる絶好のチャンスと思います。何かにいきずまったり、自己主張が下手だったり、自己主張しすぎたりする人は太鼓を通じて和とは何か…?人と人との繋がり、思いやるって何かを学べると思います。だからアフリカの音楽は素晴らしい。尊敬できる音楽ですし、続けた
投稿情報: oto | 2008年9 月28日 11:45