クーラ先生のワークショップを受けて、夜遅くに帰宅し、昨夜、トイレに行きました。
『あれ?』って思いました。
そう言えば・・・今日、ほとんどトイレに行っていなかったぞ。
家を出たのが、1時半頃で、出る前にトイレに行き、一度だけ途中で行ったきりで、10時間くらいの間にほとんど行っていなかったのです。
一瞬、焦りました。
大丈夫かしら・・。
でも、分ったのです。
ものすごく大量の汗をかいていたから小水となって出なかったんだな、と。
踊ってがんがんに汗をかいていたのです。
Tシャツは常にびしょびしょでした。
人間は体からいろいろなものを排出します。
鼻から、目から、耳から、毛穴から、膣から、肛門から、口から・・・
ところが、ひとは摂取することに関しては、なぜかどん欲で話題にしても平気なのですが、排出すことに関しては、なぜか、恥ずかしがるのが世の雰囲気です。
化粧水だとかパックだとかは、テレビの宣伝でも雑誌でも、大々的に取り上げます。
奇麗なモデルや女優を使って、うっとりとしている写真があちこちで見かけられます。
最近は、テレビでも、ひとが食べる様子を平気で映します。
でも・・・出すところを取り上げるのは、恐ろしくタブーです。
もちろんひとが大便を出すところなんて、マニアックで変態しか興味がないでしょう(笑)。
女優が鼻くそをほじって『鼻の中は奇麗にした方がいいですよ〜』なんてのもない・・・
摂取することはがんがん見せるけれど出す方は見せない。
どうもバランスが良くないように感じます。
しかも、汗をかくことが良くない、みたいな風潮があります。
汗をかかないように、または、汗をかいてないように見せるのが恰好いいみたいな。
女優は汗もかかないんじゃないか・・みたいな感じです。
恰好よくするには、『クール』で汗なんかかかない、っていうのが良いような・・・。
でも、排泄の中でも、汗というのは非常に大切なものだそうです。
小水ももちろん大切ですが、毛穴から汗として出る排泄物の中には別の毒素があって、これを出さないと慢性的な病気にかかりやすいと、親しい医者/ダンスセラピストから聞いたことがあります。
分るような気がします。
長い間、きちんと汗をかいていないと、臭くてじっとりした汗がでます。
いつも出すようにしていると、汗は、匂いも少なく、さらさらのが出ます。
そして爽快です。
アフリカンダンスは、この世で一番心拍数の上がる激しいダンスだと言われています。
その運動量は、スポーツの中でも激しいバスケットボールとも変わらないとか。
なので、万人向けではないかもしれません。
しかし・・・気持よく汗をかこうとおもったら、これほど素晴らしいものはありません。
ジムに行って、少々踊ったところで、マシーンを漕いだところで、これほど気持の良い汗をかくことはないのです。
しかも、太鼓の音があり、体中を使って表現するステップあり・・です。
昨日は、バランタというセネガル南部のカサマンス地方(ここは、セネガルから独立をずっと求めているほど、独特の文化がある)のダンスをやりました。
腰をふり、腕をぱっと広げ、セクシーな動きがありました。
こんな動き、ベッドルームでもなかなかできません(笑)。
それを、太鼓の音に合せて、楽しく、しかも、堂々とみんなで一緒に白昼の陽の下でやれる。
これがたまらなく開放感があるのです。
バッグの中には、昨夜戻って来て出し忘れた汗だくのTシャツが入っていて、これから取り出さなくてはなりません。
きっと蒸れて、匂いが出ていることと思います。
でも、その臭ささえ、昨日のダンスを思い出し、嬉しく勲章のように感じることでしょう。
エネルギ−にしろ、汗にしろ、出すっていうのは素敵なことです。
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