「金スマ」という番組をものすごく珍しく見ました。
大量のアフリカ料理を作って、ふ〜っとソファに座ってチャンネルをまわしていたら、桃井かおりさんが出てらっしゃったからです。
桃井さんとは、一度だけですが一緒に仕事をさせていただいたことがあります。
かおり/かおるコンビと呼ばれましたが、わたしはもちろん素人。
(舞台の仕事で、彼女が言う台詞をわたしが英語で同時に言うというちょっと変わった仕事)
まだ日本に戻ってきて間もない頃で、日本の芸能の世界がチンプンカンプンでした。
桃井さんは「大女優」だよ、と周りに言われ、女優に、大の字がつくんだ・・大ってなんだ?ベテラン?くらいにしか認識できていませんでした。
ただ、彼女の存在は知っていて子供のころ好きだった記憶があったので、レオタードにサインしてもらいました。
すると、彼女が幼少期にイギリスにいたこと、友だちとヒッチハイクしてヨーロッパを旅したこと、いろいろ話してくれました。
素敵な方です。
彼女が入ってくると、ぱっと場が明るくなったような感じでした。
他にも女優さんにはお目にかかったことはありますが、桃井さんの存在感は群を抜いていました。
それが「大」のつく女優さんの所以なのかも知れません。
ただ、なんとなく良いふうに彼女のことを言うひとが少ない印象がありました。
わがまま、扱いにくい、変わり者・・。
それが残念で、彼女が「わたしの傍にずっといて。離れないで。」とおっしゃってくれていたのに、照れて気後れした自分が後で後悔されました。
今日の番組を見て、桃井さんは日本で苦労されたんだな、と思いました。
わたしも正直日本社会にストレスを感じることが多いです。
特に、女である上に、自分が自分らしくいようとすると、あちこちで摩擦が起こります。
彼女が「わたしは仕事の現場にはひとに好かれるために行くんじゃない。なにかを作るために行くんだ。」と言ったのに共感しました。
わたしも実はいつも言うことです。
ひとに好かれるために踊ってるんじゃない、いい踊りが踊れるようになりたいんだ。
でも巷では、ひとは、特におんなは、人に好かれてなんぼ、というところがあります。
なので残念ながらなかなか理解してもらえません
今夜の桃井さんの言葉を聞いて、こころがすとんとまっすぐになりました。
金スマの司会者の中井くんは、「好かれるためにしてるんじゃない」という桃井さんをビックリした顔で見ていましたが、わたしはテレビの前でひとりで安心しました。
そう、そう!
Thank you!!
桃井さんは、堂々とそしてハッキリご自分の意見を言われます。
制作記者会見のときにも、とても面白い率直な意見を言われていて「日本人女性には珍しい方だな。そして素直なひとだな。」という印象を受けました。
ひとのせいにしないし、責任感の強い方だと感じました。
ただ、この日本社会で、特に一昔前の日本の狭い芸能業界で生きるのはきっと大変だったことと思います。
ご病気をされたり、芸能界から足を遠ざけたりされたこともあるそうです。
わたしも時々こころがねじれそうになることがあります。
この頃、アフリカンダンスの現場に戻るようになってから、感じること、思うことも沢山あります。
そんななか自問します。
わたしは頑固すぎるのだろうか。
わたしは間違っているのだろうか。
わたしはこだわり過ぎるのだろうか。
そして、孤独にもなります。
日本でなにかに本気になるってこと、そして女でいるってことは簡単ではありません・・。
でも、桃井さん、アメリカに進出されてから表情が明るくなりました。
女優として最年少で宮廷からなにか素敵な賞をいただいたようですし・・・
嬉しくなりました。
今夜、桃井さんの明るくて少し何かから開放されたような笑顔を拝見して、やっぱり、わたしはこのまま正直に生きるしか他に道はないな、わたしはわたし以外の何者でもないから・・・と再確認しました。
ちゃんと精一杯やらなくっちゃ!
桃井さん、ありがとうございます。
賞の受賞、おめでとうございます。
そして、これからもどうぞお元気でご活躍ください。
桃井かおりさん!とは何故か私の憧れの女性でした。
あたしの叔母にどことなく似ていたからでしょうか。
かなり幼い頃から何故か惹かれていた女優さんでした。
20代ではあんな独立した女性になりたいと思っていました。
彼女の詳しい生い立ちなども、知らないし、映画の作品もあまりみた事がないけども、何故か私の中にいつも憧れの存在としていました。
私もよくわからないけども、日本女性としておさまる事が昔から苦手で自分の中でかなり多くの葛藤がありました。
金スマは残念ながら見れなかったけど元気でおられたらよいな~って思いました。
皆日本女性もっと輝きましょう!
オス!
投稿情報: oto | 2008年10 月19日 23:42