大麻所有や栽培で最近次々に摘発されています。
同志社大学の女子大生に有罪判決が下りたと、ニュースで聞きました。
最初、北海道で栽培していたという男性の話しがテレビで話題になっているのを観て、正直、わたしはひとりで家で笑いました。
声をあげて。
いや〜、これだけあったらハイになっただろうな〜と思ったのです。
それに、つかまった青年はすでに吸ってハイになっていたせいか、妙に(?)真面目で権威的な警察官と相反して、土に座って素直に取り調べを受け、現実離れした感じでぽかんとしていて、哀れなほどでした。
そうしたら次々に、家のベランダで栽培していたとか、山林で栽培したいたとか、学生も常用とかがあがってきて、もしかして笑えない?と思いました。
正直、このことで血眼になっている警察や大ニュースにするメディアにはちょっと違和感を感じます。
だって、わたしはNY人。
NYでは、大麻は合法です。
公の場では所持しても吸ってもいけませんが、家の中やプライベートでは吸ってもいいのです。
栽培も禁止なのですが・・。
アメリカは広いので、中央政府(連邦政府と呼ばれる)と地方政府が分権していて、法律は州によって違います。
大麻が合法の州もあれば、非合法の州もあるのです。
ちなみに、NYは「お家でならどうぞ」という州です。
当然、みんな吸っていました。
大学では、夜になると寮のコミュニティルームに集まって床に輪になって座り、みんなでひとつの「ジョイント」を廻して吸いました。
わたし?
わたしは、吸いませんでした。
いえ、別に隠しているわけではありません。
吸ったことはありますが、ほとんどやらなかったのです。
敏感体質だからです。
お酒も、カフェインも、ニコチンも、薬物も、刺激物が一切だめです。
風邪薬さえ飲めません。
大麻をクリスマス休暇で訪ねていたボーイフレンド(ちなみにこのひとは大麻中毒だった・・笑)の家のパーティで、ほんのちょっと吸っただけで、すごいことになりました。
朝起きたら、体中が青あざだらけだったのです。
なぜって?
笑い過ぎて、あちこちにぶつけたのです。
超大麻笑い上戸です。
彼の実家は大きく、ベッドルームは3階にあったのですが、がくがくになった足でその階段を上がるのが大変で、笑いながら転げ落ちたそうです。
・・で、吸いません。
みんなが吸っているところで、平気で吸わないわたしに「あんたがいるとシラケるから、どっか行ってよ」と嫌がれましたけど(笑)。
わたしはナチュラルハイなので、別にそれでいいのです。
それに、大学生で大麻を吸うなんて可愛いものです。
わたしの仲のいい友だちは、コカイン、LSD、マッシュルーム、アシッド、とにかくありとあらゆるものを大学時代にやっていたそうです。
ちなみに、コロンビア大学の大学院まで出た秀才でもあったのですけどね。
大麻はクスリのなかではマイルドですし、タバコよりも害は少ないと言われています。
そんな中、わたしなんて大麻さえ吸えない可愛いヤツなわけです。
ただ、一見するとお酒に強そうで、大麻くらいやりそうに見られます。
ある日、ブルックリンの雑貨屋で、遊びにきていたミュージシャンの日本の友だちのためにタバコを買ってあげようとして、カウンターでお金を出しました。
そうしたら、間髪入れずに大麻の袋がポンって5袋くらい出てきたのです。
わたしは目を点にして一瞬驚きましたが「そっちの煙じゃなくって、あっちの煙」とタバコを指差しました。
車で待っていた友人に、笑いながらことの顛末を話したら「吸いたい!大麻買ってきてよ」と言われて、戻ったわたしでした。
ずいぶん昔の話しですが、髪にはエクステンションをしていましたし派手めでしたので、「それっぽい」と思われたのでしょう(笑)。
売るのも非合法ですから、お店も相手を見て出すのですが、わたしが警察の手先だったら困ったでしょうにね・・。
ま、そんなこんなで、薬物はわたし自身はやらなくても結構身近なものでした。
大麻を吸ったことがない、という人を実はわたしはひとりも知りません。
あ、日本にずっといる日本人は別として・・。
大麻はもともと神聖なものであり、アメリカ原住民は儀式などで使ったそうです。
わたしも森の中などでは、吸っても平気でした。
医薬としても使われています。
ただ、用途を間違えると、中毒症にもなりますし(わたしの大学時代のボーイフレンドのように)、タバコよりは健康に良いとされていますが沢山吸うとそんなに良くもなく、年をとると健忘症になったりするそうです。
過ぎたるは及ばざるがごとし・・です。
一番良くないのは、これもお酒と同じで現実逃避のために吸ってしまうことです。
世の中うさん臭く、嫌なことが沢山あります。
わたしのボーイフレンドもとても繊細でいいヤツでした。
経済的には恵まれていましたが、精神的に幼い頃から辛い経験を沢山したせいか、常用し始めたようです。
お酒と同じで、吸っている間は憂さも忘れられ、楽しい気分になるのです。
中毒になると、吸わないでいるとイライラしたり、落ち込んだりして、精神不安になります。
今、日本で次々に大麻所有者が摘発されていますが、わたしは、大麻そのものよりも、大麻を常用したくなる人がそれほど沢山いるほど世の中が暗くて、人間関係がギスギスしているってことのほうが、問題のような気がします。
そう、大麻にも問題がまったくないとは言いませんが、それよりも、経済不安だからと言って1万2千円というお年玉を配ろうとする政府を先頭に、わけのわからない世の中のほうが心配で、そこをどうしようか、と真剣に考える方が、北海道の山奥の大麻畑を血眼になって探すより、問題の本質に迫ることができると思うのです。
1万2千円でごまかせる、と考えるのと、大麻を吸って憂さを忘れようとするのとに、どれだけ違いがあるのか・・わたしには見えません。
むしろ、2兆円なんて貴重な国家財産を国民の歓心と注目を買うために使う方が、よほど有害な気がします。
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