昨日の朝、友だちからプレゼントが届いた。
彼女はわたしにとってお姉さんのような存在で、NYからの知りあい。
中には、「日本の神さまカード」が入っていた。
絵柄も美しく、嬉しくて全部一枚一枚見た。
タロットカードだが、カードに描かれてある神さまはみんな日本古来の神々。
ひとめ見て、あ、古事記の神さまだな、と思った。
わたしの母は、彼女がまだ30才になるかならないかの頃、古事記に熱中し、研究していた。
わたしはきちんと読んだことがないが、神さまの名前はなんとなく覚えていた。
子供のころ、九州の国東半島に旧い文化が残っているというので、あちこち連れ回されたりもした。
恐ろしく大きな男性性器と女性性器の石の彫り物がど〜ん!とあったり、古来の舞いを古いお宮で見たりもした。
実は、10才くらいのとき、大人にひとりで混じって歴史研究会に入り、なぜか日本の古代史を勉強していたこともある。
けれど昔のことで、その後アメリカに行ってしまったわたしには、遠いことになってしまっていた。
「あなたもわたしも、日本のことをもっと知った方がいいわ。
わたしたちはずっと日本から離れていたけれど、この国に生まれたのには意味がある。
このカードはなかなかいいわよ。
ピタリと当ててくれるし。
あなたの分も買っておいたから送ってあげる。」
優しい友だちは、そういってクリスマスに届くよう、送ってくれた。
最近、わたしもそう思っていた。
もう、欧米のことはいい。
散々いろいろ学んできたし、時間も過ごしてきた。
伝統のあり方はアフリカの舞踊から学んできた。
でも、日本は?
と思っていた。
横笛が習いたいな、三味線もやってみたいな、歌もやってみたいな、、、
それに、日本の暦について知りたい。
実際のところ、冬至には日本ではなにをやっていたのだろう。
日本ってなんなのか?
朝鮮文化がやってくる前の日本は?
その後の日本は?
アイヌは?
そして九州に昔からいたと言われる原住民たちは?
明治に帝国主義になる前の日本は?
土の中に眠って息絶えそうになっている、この島々で生き死んで行った人たちの静かな声が聞きたい。
今日の午後は、江戸川区の公共施設を来年から練習に使いたいので、文化会館に登録をしに行った。
寒かったが、晴れ渡っていたので歩いてみた。(気付いたら2時間も歩いていた・・・)
途中、神社に入った。
奥に古いほこらがいくつも並んでいた。
寒風の中、きつねも並んでいた。
手を合せた後ふと見ると、江戸時代の年号が入っていた。
空襲にも耐え、何百年もこの地で人々の祈りを聞いてきたきつねたち。
「きつねさん、よろしね。」と言ったら、笑ったような気がした。
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『日本の神様カード』
発行:株式会社ヴィジョナリー・カンパニー
http://www.healingcard.jp
とても素敵な絵がらと、説明文です。
英語圏のひとが書いたものは、どうしても英語で読んだ方がすんなり入ってくるところがありますが、これは、日本人が日本の神さまをもとに書いたもの。
わかりやすいし、とても良いと思います。
オススメ!!
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