音無しテレビをつけることがあります。
音がうるさいんだけれど、逃したくないニュースとかがあるかもしれない、みたいなので、超現代人的であんまり良くはないんですけど、たまにやります。
さっき音無しニュースをチラリとみたら、また、なんだったっけ、、、首相が次々に変わるから名前がすぐ出て来なくなるけど、そうそう、麻生さんが、また3000億円がどうとかこうとか言ってるようで、字幕に数字とあのいつも斜めの顔が出ていました。
この人ときたら、簡単に億や兆のつくお金を、まるで千円二千円みたいな感じで話すから、こちらまで妙な気分になります。
それはそうと、昨日の夜だったかふと思い出したのです。
昔々、まだ6才くらいだったころ、日本の総人口が1億人以上いることに気付き(って誰かから教えてもらったんだとおもうけど)と、言うことは、ひとり1円出して集めれば、1億円が集まるんだな〜って。
誰か困った人がいたら、みんなで1円出し合えばいいな、って。
政府がみんなにお金を払うとかわけのわかんないこと言っているけれど、それより、いま、本当に困っている人がいれば、ひとり1000円出せば、1000億円以上のお金が集まるんだな。
どうして、みんなそうしないんだろう?
1000億円も必要な人なんていないから、ちょっとずつお互いに助け合えば、全然平気なんじゃないの、世の中?って思ったら眠れなくなって、いろいろ計算してしまいました。
そして、思ったのです。
毎年みんな税金払ってるけれど、一体全体、どこに行ってるんだろう?
1円払っても、1億でしょう?
働いている人ばかりじゃないから、全員が払ってなくても、払う人って言うのは、少なくとも1円は払ってる。
1000円は払ってる。
いえいえ大抵、その何十倍も払ってる。
そのすごいお金、一体全体どこに行ってるわけ?
みんなでそれだけのお金を毎年毎年払っているのに、なんで世の中にはこれだけ困っている人とか、ひかりの当たらなくて哀しい人生を歩んでいる人がいるの?
図書館の運営だって、一回何億かのお金を払って建てたらあとはメインテナンスと、人件費と、本を買うだけのお金だよね。
ちょっと〜、一体お金どこに行ってるの?
わたしたちは知った方がいいんじゃないの?って思ったのです。
しかも・・年末海外助け合いとか言って、義援金をつのっているけれど、国内の助け合いはどうよ?って思いません?
みなさんはご存知でしょうか。
海外での日本の評価は非常に高いのです。
NYには国連の本部があり、わたしの友人の中にも国連の職員が何人か言います。
アメリカ人、ドイツ人、スイス人、ロシア人、フランス人、いろいろ。
彼/彼女たちは、いろいろな国に赴くのですが、どの国でも日本の評判は良いそうです。
ウガンダが任地になり、数年住んでいるという、昔からの知りあいのロジア人女性が最近言っていました。
「日本は本当に平和貢献するから、とても人気が高いのよ」って。
「あなたの国は素晴らしいわ」って。
ちなみにこの人も水瓶座で平和好き・・。
多くのお金が、世界の平和のために使われているのです。
いろいろな文化的な催し物もするらしいです。
なんと、ウガンダで「ぶとう」(日本の「前衛」舞踊で、戦後に発生したバレエなどを基礎とした抽象的なダンス。)の公演が催されたそうです。
日本人の多くでさえ、ぶとうなんてあんまり見なくて、知らない人さえ多いのにウガンダ人が見てるの〜?とわたしは目が点になりました。
そういう公の国際機関で働くひとだけではなく、一般の人で日本のことを良く言うひとは多いです。
第二次世界大戦の恨みを持ってる人とか、有色人種に偏見を持っているひとは別にして、とにかく外で評判がいい。
もちろん、日本人のわたしに向ってあまり悪口を言わないというのもあるかも知れませんが、飛行機の中で出会う普通のフィリピン人のおばさんとか、上海出身の普通のビジネスウーマンとか、みんな「日本はがんばってる。いい国だ。」って言うのです。
まさか、フィリピン人の悪口を日本人がいっぱい言ってるなんて気付きもしないで(苦笑)。
なんか、なんか、ズレがある。
日本にいる日本人は、自分の国に誇りを持っていない。
そのくせ日本が一番、とか言ってなかなか他の国も褒めない。
だいたい、自分のことが好きじゃない人っていうのは、ひとのことが好きになれないので当然と言えば当然なんだけれど、日本の中で多くの苦しみとコンプレクスがあるのに、外にお金を持って行っている。
互いに本当に助け合っているのだろうか。
義援金って、日本で必要なんじゃないだろうか。
それとも、必要なのはお金じゃなくって、互いにかけ合う言葉と、思いやりなのかもしれない。
麻生さんみたいに、生活におけるお金の意味を知らない人に国の財政を任せるよりは、二世三世の世間知らずのぼっちゃんじいちゃまたちに政治を任せっきりにするよりは、300万人もの困っている非正規雇用者たちがいたら、みんなで1円集めて、彼らに当面のことを助けてあげるとか、仕事を一緒に探してあげるとか、あっちからのアクションを待つよりも、こっちからやったほうがいいんじゃないだろうか・・みんなで互いに助け合えば、それで済むことなんじゃないか・・・それで、妙な税金の使い方するんだったら、わたくしたち払いませんわよ、自分たちで相互援助させていただきます、くらいの態度でいいんじゃないだろうか。
ちょっと視点を変えるだけで、小学校1年生でも思いつくようなことをちょっとやってみれば、この殺伐とした国も心安らかな場所になるような気がするのです。
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