明日はかに座の新月で皆既日食の日でもあります。わたしは今、千葉の最東端の犬吠というところに来ています。目の前に太平洋が広がり、波の音が聞こえています。さきほど新聞を久しぶりに読んだら、明日、参院が解散し、総選挙へと踏み出すという記事がトップで出ていました。政権の行方を見るといわれている、東京都の都議選が先日行われましたが(投票に行きましたか?)自民党の惨敗で、どんどん追い詰められています。
かに座は伝統や家族やしきたりや、それら全般の価値観をあらわします。女性のシンボルでもあります。その新月が権力や組織を現す山羊座の月をすっぽりと包んでしまいます。これは、これまでの権力のあり方を考え直し、革命が求められていることをあらわします。ちょっと前のブログにも、「これから多くの魂がこの世を去ることになり、政治的、軍事的に混乱が起き、ますます大変になるだろう」と、書きましたが日本もその例に漏れないようです。自民党が日本の政治を圧倒的に握り、地方の隅々までその影響力を持ってきましたが、そのあり方には限界がきています。
世襲制、土建政治による自然破壊、賄賂、コネ、、、、これらから脱却し、もっとひとのこころのある、政治家のための政治ではなく、みんなで参加して一緒に作る政治と、中央集中型ではなくもっと地方にも力のある政治、そしてこの島にあった大切なしきたりや伝統がもう一度振り返られることがが求められています。これらは、すべてかに座的な要素です。
しかし、わたしはそれだけではないと感じています。かに座とかに座の位置する第4宮の象徴である、家族のあり方が見直されなくてはならないときだと感じています。
NYの日本企業で働いているアメリカ人の知り合いが顔をしかめていったことをこれも前のブログで書きましたが、日本の社会は企業と組織は大切にされていますが、人間の一番最小単位の社会「家族」はなおざりにされています。この知り合いは、家族をとても大切にするイタリア系アメリカ人で、数年前から日本企業で働きはじめていますが、日本企業のなにが一番嫌かというと、帰宅時間が遅く、家族と時間を過ごすことが全く出来なくなったことだ、と言っていました。
日本に住む日本企業で働くひとたちも同様です。お隣の男性も帰ってくるのはいつも終電後の真夜中。ご近所で大好きな家族の男性も帰宅は夜中。三人の子供と可愛い彼女と一緒にすごす時間なんてほとんどありません。
日本中のひとがこれが当たり前、だと思っているからまかりとおっているのでしょう。けれど、そのひずみはあらゆるところに出ています。セックスレスの夫婦もそのひとつ。日本では当たり前のようになっていすが、アメリカだと1年以上性生活がないと、離婚の対象になります。人間は性をもった動物なので、するほうが自然なのです。また、それだけではなく、父親不在のせいで、男の子たちが自分の男としてのイメージがつかめずに成長し、精神的なアンバランスを生んでいます。これは、自分のイメージの不安定さだけではなく、女性、そして生まれてくる子供とどう付き合ったらよいかわからなくなるという不幸を生みます。これらだけではなく、多くの障害が生まれています。
それでも「経済成長」だけを目指していた時代は、なんとかもったかもしれません。けれど、時代は動いています。日本が追い求めてきたアメリカの資本主義社会自体が崩壊している今、日本は独自のあり方を探してゆかねばならないときになっています。
旅先で書いているので、少しいつもと違う調子ですが、家族と組織や政治のありかたに改革が求められているのが、今のときです。わたし個人としては、女性ももっと(かに座)政治や経済や世界情勢(山羊座)に目をむけ、集まったときに、ファッションと男の話ばかりするのは、もうやめて欲しい・・・・というのが正直な気持ちです。わたしの経験からゆくと、これは、日本女性特有の傾向です。もちろんたまには例外のひともいますが、世の中をひろく見る女性は、あまり残念ながらお見かけしません。家庭や愛情に何かを見出したかったら、わたしたちを取り巻く政治や経済や世界や軍事の動きを無視していては、先がないことを知って欲しいと感じます。
そして最後に、理不尽な男性がたくさんいます。彼らへの憤りは感じますが、しかし、女性も黙っていてはいけない、というのがわたしの気持ちです。セックスレスが多いのは、女性がお腹のそこのそこで男性の理不尽さと勝手さと横暴さに腹を立てていて夫にセックスを許さない、というのがあると観察します。セックスを断るというのが、女性が相手をコントロールできる最大の武器だからです。
男性と戦う必要はないと思います。声を上げるということは、ヒステリックになるということでもありません。自分の思いと要求を素直に伝えるだけのことです。嫌なものは嫌。うれしいものはうれしい。わたしの数少ないとはいえない(笑)これまでの経験からゆくと、男性も女性と同じ人間ですから、相手が喜ぶのを見るのが好きなものです。ま、、、、伝わらないひともいますけど、、、そういう場合は、きっちりと態度で示すのが相手のためでもあるのではないでしょうか。
なんて、いろいろ書いてしまいましたが、そろそろおしまいです。東京に戻る時間となりました。
では、日食、見れるといいですね。今世紀に入って一番長い日食であり、アジア各国で見れるそうです。でも、見れなくても日食のエネルギーはすべてのひとに影響を与え、感じることが出来るそうです。
あなたにとって必要な改革はなんでしょう。わたしは今夜から明日にかけてタロットをしてみようと思います。とてもパワフルな市月です。
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